ホームページ  飛べない魔法使いのお部屋 >  (3-S)『背負子』

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更新年月日:2016年05月12日 

 

背負子(しょいこ)の自作

by ゆうゆう 

車で行けない遺跡の散策などで、手に荷物を持った山歩きは危険を回避できません。 車の乗り入れができない山頂にある神社では、祭典準備に必要な清掃用具や水・神饌(供物)などの搬送が大変です。 市販品にリュックサックなどもあるが、搬送する物によっては背負子の方が勝る場合もあります。 既製品の背負子も有るが高価なので、下図のような「背負子」を手持ちの材料で二つ作成してみました。 

 

 

自作背負子[ディー‐アイ‐ワイ(DIY・do-it-yourself:しろうとが自分で何かを作ったり、修繕したりすること。日曜大工。)]ですから簡単で安く作れるように工夫してみました。 ノミを使用して穴をあける等の、特別な工具や高度な技は必要ありません。 木材を切り木ネジで留めるだけでも作れます。 工夫すれば全ての工具や材料を購入しても、1000円以下で作成可能です。 

寸法(安価なラス地板の定尺2mに合わせて作成した)
高さ:70cm、幅:30cm、受け台:30×25cm。

使用した材料は下記

【木材】
木材は、・ラス地板(12mm×75mm×2m )と 普通合板(自宅に有った物)を使用した。 ラス地板は「DIY・日曜大工・ホームセンター」等で販売されている。

【方杖(ほおづえ)】

荷物を載せる台の部分を支える棚受け金具は、「100円ショップ」にあった。 背負子を作成するのに新たに購入したものは、棚受け金具のみです。 背負子 2個分で、216円。 
棚受け金具の代わりに木材(角材でなく板でも良い)を頬杖とし、両端を∠字状に曲げた鋼やステンレス(100円ショップにもある)の板を木ネジで留めても良いだろう。 90度以上曲げることができない方は、下図のようにしても良いだろう。

 

【背当て】
背中が当たる部分には、合板を使用しパイル地のマット100円ショップにも有る)をねじ止めした。 有り合せの布をボンドで貼り付けたり、タッカー100円ショップにも有る)やホッチキス止めでも良いだろう。

【肩紐】
肩紐は自宅に有った端切れを使用した。 100円ショップに有る布製のベルトでも良いだろう。 薄い生地を使用したり、特別重いものを担ぐ場合は、二重、三重に折り畳んで使用し、乗せる重量の荷重を掛けて、上下に震動して試してみればよい。 肩紐のベーク板で隠れた部分は、手縫いもしくはミシンにより縫合、雨天に使用しないなら酸化しにくいのでホッチキス止めでも良いだろう。

肩紐の取り付け部分は下図を参照下さい。 (上も下も同じ向きにする)
 ベーク板は5〜6mm厚の適当なプラスチック製等の板を使用ください。 入手困難の場合は100円ショップに有る 6mm厚のまな板などでも良いだろう。 紐が擦れ合っても切れないように角はヤスリで丸みを付けます。 
左右の紐と紐の間隔は上記左上の写真で上部(A)を8〜12cm程度とし、下部(B)は20〜30cmとします。
この紐の長さと、紐と紐の間隔は体に合わせて調整ください。 但し、上部の紐と紐の間隔(A)を広くすると下り坂などのように荷物が上下に震動すると肩から紐が外れます。 下側が狭いと腕を通す時に困ります。

【肩紐の端末処理】

下図のVVFケーブルが無い方は、庭木を剪定した枝や百均で販売されている丸い木の棒や竹の箸などでも良いだろう。 すぼ抜けない様に両端を細い紐などで結わえるなどの処理は必要でしょう。

【小物部品】
その他小物は、ベーク板VVFケーブル・木ネジ4.8×18(これらも自宅に有った100円ショップにも有る)。
ベーク板で肩紐を取り付ける部分は3mmのボルトナット(これも自宅に有った)を使用した。 ベーク板の替わりに100円ショップに有る6mm厚のまな板でも良い。 木材を使うなら、三つ目錐(100円ショップにも有る)で穴を開け、ボルトの代わりに針金を2重に通してペンチ(100円ショップにも有る)で締結するなら、電動工具の電気ドリルも不要です。 

【工具】
鋸・ドライバー・ペンチ・紙やすり・錐などは100円ショップにもある。 電気ドリルを持っている方や借用できる方は問題ないが、買うと最低でも 3,000円はする。自分で働いた工賃を計算したり工具まで買っていたら高くつく。 背負子で検索すれば、通常一つ 2万円程度だが、中古や安いものでは、3,000円程度から販売されているようだ。 時間に余裕のない方は、自作より完成品を買ったほうが得であろう。

 

 

負子(しょいこ)とは、荷物を括(くく)りつけて背負って運搬するための木枠からなる運搬具。 一般的に梯子状であることから「背負い梯子」とも呼ばれ、呼称にはしょいわく、おいこ、せいたなどがあります。 Carry Boneキャリーボーン)下図右もほぼ同様の構造のものです。 山村における薪の運送など、自動車による輸送が普及するまで、主に長距離を運搬するための道具として用いられてきました。

  

リュックサック

登山などに必要な品物を入れて背負う布地の背負袋は、略して「ザック」とか「リュック」ともいう。